植物生活編集部 植物生活編集部 2018/03/04

麦畑が生んだ幾何学模様の癒しアイテム フィンランドの伝統装飾 ヒンメリ

安らぎをもたらす、フィンランドの伝統装飾  ヒンメリ

麦わらをつないで作る、多面体のモビール、ヒンメリ。
フィンランドの伝統的な祭具、装飾です。
別名「光のモビール」とも呼ばれ、
そのゆらぎは日々に調和と安らぎをもたらし、
これからの季節、自宅で過ごす時間をより豊かにしてくれます。

今回は、ヒンメリ作家の山本睦子さんに、
ヒンメリの魅力を教えてもらいました。


とても軽いので部屋の中の気づかないような風をつかまえてゆっくりと回りはじめる様子は癒されます。



制作時には、麦わら1本1本の太さ、色を吟味するのだそう。



窓辺に吊り下げ、光を受けてキラキラと輝きます。
経年と共に麦わらがアンバーな色味へと変化し、クラシックな雰囲気に。

 

―ヒンメリの魅力は何ですか。

麦わらと糸だけで作られていて、自然素材が持つ独特の美しさと健やかさ、そして幾何学的な造形のモダンさに魅力を感じます。森の中でそよ風にゆれる木々の葉と同じように穏やかで心がとても和みます。ヒンメリのある暮らしは、健やかな風がゆったりと流れているような気がします。
 

―素材について教えてください。


フィンランドで出会い魅了されたヒンメリがあります。その伝統にならい、正統的なライ麦のヒンメリを日本で伝えたいと思っています。

麦以外の素材でも様々に創作されていますが、私は自然素材で作るものが美しいと感じ、ライ麦の麦わらを使っています。藁と糸で作られたヒンメリはいつか土に還ります。

それは自然そのもので、大きな循環の一部分です。このことが、素材選びの大切な要素になっています。北海道でもライ麦はなかなか手に入らないため7年前から畑を持ち、無農薬で育て収穫したライ麦を材料としています。素材と向き合うことが作品作りに影響を与えています。自然から学ぶことがとても多いです。



写真/中村加代子、山本睦子


教えてくれた人

山本睦子 Mutsuko Yamamoto

北海道札幌市在住。ヒンメリ作家、グラフィックデザイナー。北海道フィンランド協会常任理事。2008年冬フィンランドで生活。帰国後、川上Seijaさんからヒンメリの基本製作や文化・日々の暮らしなどを学ぶ。全国でヒンメリのワークショップを開催、美術館・博物館での作品展示を行う。
https://www.himmelin-aika.com

 
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