植物生活編集部 植物生活編集部 73ヶ月前

花ざかりのミニチュアビレッジ[東京]

先日記事にした「春の花々とクレマチス展」には、足を運ばれましたか? そしていかがだったでしょうか。

今回の記事は、その帰り道のこと。
 

あれ?



ミニチュアの村ができてる!

ここはサンシャインシティ北側にある、スペイン階段。階段を生かして傾斜に、小さな村が現れていたのです。


△ わー、なんて手が込んだミニュチュアだろう。そして門灯も点いている。すてき!



そしてね、一番下から見上げた景色が、これ! ちっちゃいのに、圧巻の景色!


「クレマチス展」のときは、写真のようにまだ施工の作業中でしたが、すでにほぼ仕上がりに近い状態だそう。小雨のなか、スタッフが植え込みや打ち合わせに勤しんでいました。


じつはこれ、明日3/21(水・祝)から開催されるサンシャインシティ開業40周年企画「ムーンライトシティ」の一環、「サンシャイン・ビレッジ」なんですって。

「サンシャイン・ビレッジ」といえば! そう、2014年秋のクリスマスイベントを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

↓↓↓ そのときのスペイン階段のようすがコレ!↓↓↓ 

△ 画像提供/お花がかり

オォー! ロマンチック! これはかわいい大好き女子だけではなく、ミニチュア好きやモデラー男子も、しげしげと細部まで眺めていたものでした。

そして今回は、ディスプレイスペースがなんと3倍に拡大。ハウスの軒数は150軒! という、ミニチュアだけどビッグなビレッジだよ。つまり、前回よりもいっそうダイナミックで多様多彩なビレッジが観賞できそうなんです。


施工デザインは、2013年のサンシャインシティ35周年記念、前出の2014年クリスマスイベントに引き続き、「植物生活」では同じみの「お花がかり」竹谷仁志さん。
こっそり!?  イメージデザイン図もご提供いただいたので、披露しちゃおうと思います♪


△ 画像提供/お花がかり


見て! バチッと竹谷さんのサイン入り、正真正銘の直筆デザイン図ですよ。おや、「村 〜 里 〜 牧場」なんて文字も見えますね。


1番下は家々や花壇が連なる村の風景です。人々が集う場所だから、教会がるのも見えますか? その上は、里の風景。花のほか、野菜や果樹をイメージした景色をつくります。そして最上段は牧場の風景。風になびく草と動物たち。どんな表現が展開されるか、ぜひご覧ください」(竹谷さん)。

図のなかには、道のほか、水色で彩色された川も見えます。よーく見てみると、最上段の牧場から、川がゆったりと繋がって、豊かな流れが描かれています。さて実際には、どんな表現になるのか、これもとても楽しみです。

 

ミニチュアハウスのプロフィール



それから、この精密なミニチュアハウス、やっぱり気になりますよね。ひとつひとつ手作りで、ひとつとして同じものがありません。エイジング加工のリアルさがみごとです。いったい誰がつくったの? どこのメーカーなのかなって知りたくないですか?

ひょっとしたらこの風合いは、多肉クラスタの人たちなら見覚えがあるかもしれません。
そう、多肉植物メーカー「吉阪包装」さんが販売している、多肉植物を植え込む「ピースハウス」の原型となっているのが、まさに今回150軒で勢ぞろいした、ミニチュアハウスなんです。

この原型は、ガーデンデザイナーで造形作家の「ピースオブマインド」加藤孝幸さんの手によるもの。
加藤孝幸さんといえば、「国際バラとガーデニングショウ」で何回も入賞記録もある、実力者です。お名前を聞いてハッとするロザリアンやガーデナーがたくさんいらっしゃいそう。

そして「東京インターナショナル フラワー&ガーデンショー」(2010年)では、竹谷さんとともに金賞受賞している、まさにガーデンデザイン界注目のおふたりのコラボレーションというわけです。

このミニチュアハウスはモルタル製のように見えますが、丈夫で扱いやすいレジンでつくられているので強度もバッチリ。レジンという素材でここまで表現できるテクニックは、ほかではなかなか見かけることができません。


ちなみに「ピースオブマインド」では、このミニチュアハウスの講習会も行っています。「サンシャイン・ビレッジ」で細かくチェックして、ぜひ自分でもこしらえてみたい。ハンドメイドでガーデンに飾ってみたい。そんな気持ちになった人は、ぜひこちらへどうぞ。


△ ハウスだけではなく、橋や井戸などの小物も見もの。もちろん季節の草花がふんだんに使われた植栽も、「植物生活」クラスタなら、じっくりチェックしたいもの。


△ 最上部あたりの多肉植物のコーナー。ゴロゴロっとした石と多肉植物が、乾いた山の頂上近くの雰囲気。抑えた色彩のハウスから、自然の厳しさが彷彿されます。



さて、明日の東京はお天気がちょっと心配ですが、週半ばに一息つける絶好のチャンス。

日中は「サンシャイン・ビレッジ」を細々チェック。そして日が沈んだらイルミネーションとともに、のんびりうっとり、夜のサンシャインシティを満喫したい。


ところで「サンシャイン・ビレッジ」は、いつまでディスプレイされるのかしら? と竹谷さんにお尋ねしたところ、

「しばらくは大丈夫。これから季節ごとの草花と一緒に、ますますなじんでいくと思います。ミニチュアハウスも、加工に加えて本物のエイジングがなされ、サンシャインシティらしく育っていくさまにぜひ期待してください!」との力強いお返事。


なるほど、今回の「ムーンライトシティ」期間中に限らず、何度でも何度でも見に訪れたくなる、そんな「サンシャイン・ビレッジ」になりそうです。

お気に入りの一軒を見つけて、その育ち具合をチェックするのもよいかもしれません。そう、草花たちと一緒にね!




△ スペイン階段上の屋上ガーデンも、さまざまな春の花でいっぱい。ベンチもたくさんあるから、おやつタイムにもオススメ!

 

=== イベント情報 ===

サンシャインシティ開業40周年企画「ムーンライトシティ」
サンシャイン・ビレッジ

日時 2018年3/21(水・祝)〜 
会場 池袋サンシャインシティ スペイン階段3〜4階エリア [地図]
入場料 無料
https://moonlightcity.jp
http://www.sunshinecity.co.jp/information/i757.html



text & photo ウチダトモコ





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