いしだわかこ いしだわかこ 65ヶ月前

身近な植物でつくる、ハワイアンレイ作り体験 [白金台]


 

身近な植物でつくる、ハワイアンレイ作り体験

今年はトロピカルブームもあって、ハワイ気分が盛り上がっています。
ハワイといえば、なんといっても彼の地に降り立つ時にお出迎えにと首にかけてくれる生花の首飾り、レイ

色とりどりの花や葉、木の実などで作られた鮮やかなレイは、南国を象徴するだけではなく、愛情や感謝の気持ちを込めて相手へと捧げるもの。

夏気分を味わうのももちろんですが、火山の噴火が心配なハワイが1日でも早く落ち着くようにとの思いもこめて、生花の首飾り・レイメイキングのワークショップへ行ってきました。
 

Oli(ハワイの祈り)を取り入れたレッスン


教えてくれたのは、東京・白金でレイメイキングのスクール「レイ マルラニへ アロハ」を主催する、松山恵(まつやまめぐみ)先生。松山先生は、旅行に行ったハワイで出会ったOli(オリ)という祈りに魅せられて、Oliの詠唱師の先生に弟子入りしたそうです。その師の元でレイ作りを手伝っているうちに、レイメイキングに関わるようになったとか。

「レイは愛の形」。

日本で手に入りやすい花や葉を使いながら、ハワイ伝統のトラディショナルなレイメイキングと、Oli(祈り)を取り入れたレッスンを行っています。



ハワイ文化に詳しく、アロハの雰囲気を醸し出した親しみやすい松山先生。日本の生け花やフラワーアレンジメントの経験もある先生ですが、曰く「レイ作りはまったく違います」。 高さやラインの美しさをつくる生け花やフラワーアレンジメント。一方のハワイアンレイは花の色や形が大切だそう。 そして、教室では日本の花を使うので、季節感あふれるレイができます
桜や紫陽花のレイなんて、素敵ですよね!

ところで、わたしはお花に関してもハワイに関してもまったくの初心者。 特にレイは、フラダンスを習っている人が習うもの・・・というイメージがあるのですが・・・。



「きっかけは『おもしろそうだから』で充分です。レイは『挨拶』です。『いらっしゃいませ』であったり、『愛しています』であったり、その時の気持ちを表すもの。もちろん、使うシーンにふさわしい花、色の意味など覚えることはたくさんありますが、まずは興味を持って来ていただけたらいいと思います」(松山先生)

 

ピンクと赤のグラデーションが華やかなレイ作り


今回は、お試しのワークショップということで、錦糸町にあるスタジオの一角でレッスンです。体験のためのワークショップですが、月ごとに花材や作るものが変わりレイの雰囲気が全く異なるため、リピーターの方もとても多いとか。



レッスン前には、すでにテーブルには色とりどりの花材がたくさん! この日はピンクと赤の花が多くとっても華やか。植物の色と香りに包まれ、ワクワク!期待が高まります。
 

頭を飾る「レイ ポー」作り、開始!


この日のレッスンは、スプレーバラ、スプレーマム、アスターなど数種類の花と葉っぱを使い、紐で編んでいく「ヴィリ」という作り方のもの。針と糸で繋げていくものよりも少しコツが必要だそう。

参加者の希望で、「レイ ポー」と呼ばれる頭を飾るヘッドレイを作ります。



まずは、先生に合わせてお祈りを行います。
そのあとに、さっそくレイ作りの準備開始!

各自の机の前に用意されたお花を使いやすいサイズに整え、葉っぱは一枚一枚外していき・・・。



お花は短く切ってしまうので、フラワーアレンジメントの経験者の方からは「なんだかかわいそう・・・」という声が出る場合もあるそうですが、その柔らかさや瑞々しさがいっぱいの花々を迎えると、これから神聖なものを作るんだな・・・と、お花を部屋に飾る時とはまた違った、ピリッと引き締まる気持ちがします。




テーブルの上にフレッシュな花が山積みになって、準備ができました!

まずは、レイを編み始める前に、花や葉をどの順番で並べていくか見本を作ります。 設計図みたいなものですね。


同じ花材でも、並べ方によって印象がぐんと変わります。 それぞれの段で別の花を組み合わせると複雑に、初心者は同じ種類の花をまとめたほうが作りやすいそう。

参加者のみなさんは、フラの先生や何度も参加されているリピーターが多く、慣れた手つきでどんどん編み進めていきます。 (わたしはまったくの初心者なので、最初の何段かは先生に編んでもらいました)




こちらは、何度か参加されているリピーターさんが作っているところを激写。 どうです、この美しい仕上がり!

赤とピンクのグラデーションがアーチを描いていて、とてもきれい。 完成品は頭をぐるりと囲むようになるので、花と花の間にスキマがないようにするのがコツ。とはいえ、詰めすぎるとお花がつぶれてしまうので、その距離感が難しいところです。



詰めすぎないように、空きすぎないように・・・と意識していると、いつの間にかウネウネと斜めになってしまうので、慌ててまっすぐに戻します。

そうこうしているうちに時間が経ち、ついつい夢中になってしまい、だんだんと無口に・・・。

「夢中になりすぎると、肩が凝るわよ〜」

と先生に声を掛けられ、休憩しながら、編み編み・・・。


わからないところや少し斜めになったところなどは、先生が直しながら、編み編み・・・。
制作ペースは人それぞれですが、早い人もゆっくりな人も、皆さん和気藹々ととっても楽しそう!



長くなってきたら、頭の円周くらいになったかな?と計り、最後をしっかり結んでできあがり!

花や葉がすべて外側を向いているようにきれいに並んだヘッドレイ。
色あいもミニバラの姿も優雅で、華やかなレイができました!



それぞれのヘッドレイ、できあがり!

さてさて、参加者の皆さんの仕上がったレイを見せてもらいました。
こちらは緑が多めで、フレッシュな印象でかわいい!



こちらはピンクのバラが多めで華やかですね。明るい色の髪の色にとてもお似合いです。


こちらも、赤~ピンクがきれいにグラデーションになっていて素敵です。

花材は同じなのに、お花のボリュームや葉の入れ方などで少しずつイメージが違い、その人なりのレイになりました。これが、『人が思いを込めて作る』レイメイキングの醍醐味でしょうか。

一段一段編んでいくごとに華やかに、鮮やかに、まるでお花のリボンのほうにまとまっていくレイメイキング。初めて作りましたが、とても楽しかったです!



最後は、自分で作ったヘッドレイを飾って記念撮影。
花をまとうと、みなさん表情がパッと華やいで素敵な笑顔になりますね!



「私の教室では、ハワイの師が行っている伝統的なレイメイキングをそのまま継承しているもの。なので、ハワイのoliや文化・伝統、色の意味などをお教えしていきます。1年に1回みんなでカヌーもやりますし、ホノルルのレイデーと同じルールでのレイコンペディションも行っています。

ひとつの文化を習うということは、一朝一夕でできることではありません。かくいう私も未だにoliを勉強しにホノルルへ通っています。 でも、基本的には『誰でもウェルカム』なんです。レイ作りに興味があって、学ぶ気持ちがあって、そしてハッピーになりたい人は、まずは体験に来てみてください」 (松山先生)

季節の花を使ったレイ作りのワークショップのお申し込みは、「レイマルラニへアロハ」 さんのサイトにて。気になる方はぜひワークショップで、ハッピーなレイメイキングを体験してみては!

(取材日:2018年6月 文章:いしだわかこ)



LeiMalulaniHealoha(レイマルラニへアロハ)

東京・白金台にあるレイメイキングスクール。教室や各地で行うワークショップのほか、レイコンペティションを日本(墨田区錦糸町公園)で開催するなど、伝統的なトラディショナルハワイアンレイメイキングの継承と普及に取り組んでいる。レイの基本から応用までをしっかり学ぶレイメイキングコースでは生徒募集中。詳しくはサイトにて。

〒108-0072 港区白金台5-2-25 白金ビル805
交通:JR山手線・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩15分、都営三田線・東京メトロ南北線白金台駅より徒歩10分

公式サイト→http://lei-malulani.com/

ワークショップ申し込みはこちら→http://www.lei-malulani.com/workshop/
※ワークショップの開催場所は随時変わります。詳しくはサイトにて。


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この記事のライター

いしだわかこ
いしだわかこ

ぬいぐるみデザイナー、少女マンガ家、雑誌編集などを経てフリーランスへ。 編集・ライター、たまにイラストやマンガ、キャラクター制作、パンフレットなどの制作ディレクション、Webサイトのプロデュースなどのお仕事をしています。横浜・鎌倉を拠点にのんびり活動中。 好きなものはミステリーと少女漫画と手工芸。趣味は刺繍。担当書籍「最強のアンチエイジングは腸活だった!/辨野 義己(impress quickbooks)」ほか発売中。

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