植物生活編集部ライター 植物生活編集部ライター 56ヶ月前

たのしくて、いろんな花を染めちゃいました!フローリスト実験室 実験3

自分の手で染めの花の制作に挑む、
フローリスト実験室。

これまでの実験はこちら

フローリスト実験室実験1▶︎ 花を染められるってご存知ですか! 
フローリスト実験室実験2 ▶︎ 花を七色に染めてみた! 

さあ、これをさまざまな花で試してみたくなりました。
着色剤「ファンタジー」の色カタログに記載のある、染色におすすめする花は、バラ、ラナンキュラス、ガーベラ、チューリップ、スカビオサ、ピンポン菊、カスミソウの7種だそう。
よりおもしろい染めのバリエーションを発見することを期待しちゃいますね。

さまざまな花材で挑戦してみました。
 

実験方法

一般的な花店で見られる7種の花材を用意しました。
染色前の姿と、2〜3時間程度染色した後の染まり方の変化を観察しました。
 

 染まりやすいぞ、ハボタン! 

染色しやすいと定評のある、タキイ種苗の‘フレアホワイト’を使用しました。
染色液に浸けた10分程度後から変化が見えはじめ、2.5時間で染色完了!




ミント 2.5時間経過


マスタード 2.5時間経過


ラベンダー 2.5時間経過



オレンジ 2.5時間経過



レッド 2.5時間経過



キャメル 2.5時間経過

 

まさかのアーティスティックなグラジオラス 

水の吸い上げが早い球根花です。
徐々に黒い線が脈に沿って現れ、開始15分でこの姿に!



ブラック 3時間経過

 

カラーオンカラー。幻想的なアルストロメリアに

純白ではない花の場合、もともとの薄いピンクやクリーム色の花弁の上から、ブルーに染まる結果となりました。



コバルト 2.5時間経過

キクはポップな花に早変わり! 

ルビーは時間が足りませんでしたが、ピンクのような染まり方に。
メロンの方が比較的染めムラも少なく仕上がりました。



メロン 2.5時間経過



ルビー 2.5時間経過

 

ストライプがおしゃれに。アリウム・コワニー 

花弁全体が染まることはなく、中央の脈に沿って染色液のストライプが入りました!



アプリコット 3時間経過



パープル 3時間経過

 

好きな人は好きかも、ストック 

輪数が多くなるほど、短時間での染色は厳しいと思います。
染めムラが多くなりました。



チョコレート 2.5時間経過



グリーン 2.5時間経過

 

ヒペリカムのプリプリ感は染まるのか?

染色開始15分後でも変化がなく、20分経つ頃にようやくピンクに変化が見えはじめ、経過3時間でほんのり色づきました!



ピンク 3時間経過



ブラック 3時間経過

 

輪数の多いキクやストックに染めムラが見られましたが、より長時間浸けておけば、さらなる変化があったのかもしれません。
しかし、この染めムラがナチュラルなバイカラーを見せており、きれいに染まり過ぎないことにもよさがあることを実感しました。

今回用意した7種は、途中、失敗を予想したものもありましたが、最終的にはすべてが染まりました。
染色のできない花があるかメーカーに問い合わせたところ、トルコギキョウ、湿地性カラー、スターチスはきれいに染まらない、との回答がありました。


実験の詳細は、月刊フローリスト2018年4月号をご覧ください。



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