植物生活編集部ライター 植物生活編集部ライター 2018/08/29

「花屋をやりたかった」というオーナーが作る正当派の店[THE DAFFODILS/東京・鷹番]


僕は「花屋」をやりたかった

毎年、全国で新しい花店が次々とオープンしています。
その業態もオーナーの経歴もさまざまで、売っている商材も花以外まで多様化してきています。

そんな中、今回話を聞いた店はある意味で「正当派」という印象を受たお店。
2017年の5月21日にオープンした、東京目黒区・鷹番の「ザ・ダッフォディルズ」です。

静かな洋楽が流れる店内。
暖色の明かりに灯された木板貼りの壁は、落ち着きのある小屋の家を彷彿とさせます。
店主の加藤寛樹さんは、朴訥として独特の雰囲気を持ち、黙々と仕事に打ち込む様子は職人のよう。

技術への矜持を鼻にかける風でもなく、センスを押し付けるようなところもありません。
それは人に媚びず、己の信念と技術一つに従って花店を経営しようとする強さの表れでもあるのでしょう。

冒頭で述べた「正当派」の印象はここから感じたものでした。

小細工なしの真っ向勝負。
店のコンセプトを伺うと「オープンしたときからありません」と一蹴。

開業から一年、当時やりたいと思っていたことはやれたのかとの質問に首をひねってこう笑います。


「なんて答えればよいのでしょう。僕は花屋がやりたかったので」




自宅用の花を注文されるお客様が多いそう。四季折々のディスプレーをインスタグラムにアップしています。



ナチュラルで大人っぽく上品な印象のブーケ

複数種のグリーンを組み合わせるのがこのお店の定番です。

Flower & Green
ライラック、バラ、アストランチア、クレマチス、ホワイトレースフラワー、スターチス、ニゲラ、ユーカリ2種、ダスティーミラー、エリンジウム



店名のTHE DAFFODILS(ザ ダッフォディルズ)はラッパズイセンのこと。イギリスでは、春を告げる花としてポピュラーです。イギリスの詩人、ワーズワースの作品から着想を得たそう。



店内は、花がきれいに見える高さや角度でディスプレーされています。密集していても窮屈さはなく、目線が移り変わって選ぶのが楽しいです。



店主の加藤さんには、「クイーンズカップ」というフラワーデザインコンテストに熱中した過去も。花の一本一本に真剣に向き合った経験は現在の仕事にも還元されています。



シックなニュアンスカラーのかわいすぎないアレンジメント。原色に近い赤のセンニチコウをワンポイントで

Flower & Green
ダリア‘黒蝶’、バラ(ハロウィン、エヴァレンジ)、ヒペリカム、スカビオサ、ワックスフラワー、アストランチア、エリンジウム、ユーカリ、センニチコウ、セダム


 

うかがったフローリスト
加藤 寛樹 Hiroki kato

新潟県出身。横浜国立大学で環境問題を専攻。在学中に訪問したイギリスで、暮らしの身近に花が溢れている様子を目の当たりにし、花屋になることを決心。卒業後は横須賀の花店に就職し研鑽を積む。2017年5月に独立開業。

THE DAFFODILS
東京都目黒区鷹番2-5-17

instagram@the.daffodils.flowershop


撮影/石井小太郎
 

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