続・きょうの花活け〜 花と鎌倉とウーロンと、ときどき茶話。/vol.1 珈琲花語
vol.1 珈琲花語
はじめまして!CHAJINです。
そして、
お久しぶりです!という方もいるかもしれませんね。
こちらは、かつて月刊フローリストさんで連載させていただいていた
「花と鎌倉とウーロンと。」のエピソード2……?
はたまた、
その連載をまとめた本「きょうの花活け_花と鎌倉とウーロンと。」の続編……?
とでも言いましょうか〜。
季節ごとに出逢う日々の花あしらいについて、
花活けを始めたばかりの植物好きなアラフォー女子のMちゃんに
わかり易〜く(時に脱線しながら)お話ししてゆくWEB版の花教室……、
みたいなコーナーです。
そして二人の花トークの後は、
アトリエのある鎌倉界隈についての茶話や、
愛猫ウーロンの親バカ話など……諸々な由なし事も綴っております。
そんな彼此と緩さ満載ではございますが、
皆さまの日々の花活けに、少しでもお役に立てればうれしいです。
それではきょうから〜何卒よろしくおねがいします〜!
カラスウリの一期一会活け
CHAJIN(以下C)「10月1日っ(過ぎちゃったけど)て、コーヒーの日だって知ってました?」
植物好きなアラフォー女子のM(以下M)「知らなかったです! そんなのあるんですね〜」
C「そうなんですよ、なのでカラスウリをコーヒー豆に見立てて飾ってみました!」
M「なるほど〜。コロンとしててカワイイ。色もきれいで置くだけで絵になりますね。これならスグ真似できそう……! 花屋さんで売ってるんでしょうか?」
C「この季節になれば出始めますよ。飾るポイントは、あまりきれいに切り過ぎないこと。ツルの自由奔放な感じがよいので、それを活かしてあげるといいかなと」
M「このぐるっとしたツルの感じ、カッコいいですもんね。置き方にコツとかありますか?」
C「パッと置いた感じ、一期一会で楽しむのがいいかな〜。いわゆるそれが神的な“神バランス”になったりもするので。これだってそうですし」
M「そう聞くとちょっと気持ちが楽です!」
C「色づいたカラスウリって秋のものなんだけど、僕は秋になるとコーヒーを飲みたくなる派で」
M「え、紅茶じゃなくですか?」
C「ずっと紅茶派だったんだけど、あるとき鎌倉の家の近くにコーヒー初心者でも飲みやすい焙煎屋さんができて。そこからコーヒーに目覚めました。いまでは8割方コーヒー!」
M「だから、コーヒーの日もご存知だったんですね〜」
C「コーヒー豆って木になっているときは赤いじゃないですか。オーバル型で。それを思ってカラスウリを選んだっていうのもあります」
M「そうやってイメージを膨らましていくって、楽しいですね!」
C「アントニオ猪木もかつてブラジルに移民して、辛い環境で豆を採っていたという……」
M「……」
そしてここからしばしアントニオ猪木トークが続いたのでした。
さて、次回はなんの花が登場するのか。
楽しみです!
鎌倉と、
わが家の居間の窓前に大きな梅の木がありまして。
たぶん祖父が生前植えたのか? かなり大きな梅の木なんですね。
手入れも覚束ないまま、何年も放置プレイとなっていたものですから、
いまではすっかりそれ自体が、生垣状態。
向こう側がほどよく隠れて都合が良いといえばそうなのですが……。
ある朝のこと、
カミさんがその梅の木に〇〇がいる〜!と絶叫していたので、
寝ぼけ眼を擦りつつ、彼女が指差す方向を凝視してみたのです。
でも、とにかく放置プレイの梅の木です。
枝々が絡み合っていて、カミさんの指している枝がどの枝なのかが全くわかりません。
「横に張っている枝の〜、下から5番目の〜、
真ん中よりちょっと右寄りの〜、ツタが垂れているとこのちょっと左の〜!」
「どれどれ〜?どれどれ〜?どれやね〜〜ん!!」ってな感じで、
爽やかな朝が一転、しばらく険悪なムードに(汗)。
ようやくその場所がわかりじーーっと眺めてみると……。
な、なんと、5メートルほどの高さの木の上から
アライグマがじっ〜〜〜と、こちらを見つめているではありませんか……!
しかも2匹。。
アライグマと言えば、
かつては鎌倉一帯で、相当数が繁殖してしまい
あちこちで獣害報告が叫ばれた時期があったのでした。
近所の金物屋でも、
トンカチや釘の売り場の隣に、ふつうにアライグマ捕獲用の檻が売られていました…笑。
あれから何十年〜!
昨今はどちらかといえばハクビシンの被害報告の方が多いところへもってきて、
久々に獣ランキングに返り咲いた感がありますね。
でも、あの朝以来、
わが家では、このアライグマカップルを見かけていません。
再び会いたいような、会いたくないような〜。
熟睡を叩き起こされた早朝の、夢みたいな出来事でございました。。。
ときどき茶話
先月、鎌倉にオープンしたタイごはんのお店 “ラスカル”。
そちらの大人気フォーをず〜〜〜っと食べたかったのですが、なかなか来店できず。
開店以来ずいぶん経ってから先日ようやく食すことができました(超美味☆☆☆☆☆)。
もしかしたら、ラスカル(フォーのことです)が食べたいのに、
なかなか食べに行けない僕の念が募りに募って………、
先述したアライグマが、我が家に出没したのかどうか?は、よくわかりません。。。
プロフィール
CHAJIN /チャジン
フラワーアーティスト。
ORIGINAL FLOWER STYLE CHAJIN 主宰。
暮らしまわりの雑貨と季節の花を合わせ、個性的でありながらもカジュアルな花あしらい、存在感あるリースの作品が得意技。
雑誌や広告の花活け、店舗や温泉宿のディスプレイ、展示会の花活けの他、鎌倉のアトリエやNHKカルチャー青山教室、NHKカルチャー横浜ランドマーク教室、二子玉川高島屋S.C教室ほか、都内各所で開催中の花教室も人気。
著書に『きょうの花活け』(誠文堂新光社刊)、『花活けのココロ』(主婦と生活社刊)、『小さな花あしらいと12ヶ月の花の話』、『季節の花でつくる12ヶ月のリース』(ともに芸文社刊)がある。
紅茶好きでプロレス好きで愛猫家。鎌倉在住。
インスタグラム instagram.com/chajin_eye
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この記事のライター
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。