水鳥るみ 水鳥るみ 13ヶ月前

ウェディングストーリーズ〈vol.5〉ブーケにパリのエッセンスを!/petit à petit

petit à petitのウェディングブーケとブートニア

ウェディングストーリーズ vol.5

新郎新婦の思いをカタチにした“世界にたったひとつ”のウェディングブーケ。それを束ねるフローリストは、どんな思いでブーケをデザインしているのでしょうか。インスピレーションの源やこだわりを取材しました。

◆◇◆

「フランスにいた頃、petit à petit(プチタプチ)という言葉をよく耳にしました。ちょっとずつとか、少しずつって意味で、言葉の響きも含めて大好きなんです。」

店名の由来についてこう話してくれたのは、この店のオーナーの新井さん。
今年の11月で7年目を迎えるプチタプチは、お花やアンティークの小物など、新井さんの好きなものを少しずつ厳選して取り揃えたお花屋さんです。

ちょうど仕入れ日だったこの日、店内はピンクのコスモスやケイトウなど季節の花でいっぱい。
ほんのり甘い香りに包まれながら、思い出の地・パリでの出来事や、ウェディングブーケのこだわり、花嫁さんへのアドバイスなど、じっくりお話を伺いました。

petit à petit店内写真

花の都パリで芽生えた向上心

生花店の店員から、大手ホテルのウェディング装花担当へ。さらに、ハイブランドのイベント装花を手がけたり、フラワーアレンジメントの講師を勤めたりと、活躍の場を広げてこられた新井さん。
ターニングポイントとなったのは、生花店勤務後にフランス・パリで経験した5ヶ月間のスタージュ(インターン)でした。

スタージュ先の「ryukubota」は、日本人アーティストの窪田氏が作り出す独特の世界観が人気を呼び、パリで一目置かれるお花屋さんです。
現場で求められる技術の高さに、新井さんは鼻がへし折られれるほどの衝撃を受けたといいます。

しかし同時に、その経験が新井さんの意欲に火をつけました。
「もっと上を目指し、経験を積もう」と心機一転、ウェディングの世界へ足を踏み入れる決心をしたのです。

ホテルでは会場づくりから携わり、当時のホテル婚にしては珍しい"自由なアレンジ"に力を入れたのだそう。
そうやって少しずつ積み重ねた経験が、今のお店作りやウェディングの提案に活かされています。

petit à petitバラとあじさいのウェディングブーケ

最高のブーケを生み出すには、花材選びが肝心

「ホテルでウェディング装花を担当していた頃から、花嫁さんの期待に100%応えたいという気持ちは変わりません」と、新井さん。
ウェディングブーケのオーダーについては、色合いやスタイル、それに全体の雰囲気を重視するため、あえて花嫁さんから品種の指定を受けないようにしています。

例えばそれは、白バラを使いたいという希望を受けても、アバランチェを使うとまでは事前に約束しないということ。時期に応じてベストな品種を仕入れるのも、フローリストの腕の見せどころだと新井さんは考えています。

petit à petitバラとパンジーのアンティーク調ウェディングブーケ

そんな新井さんだからこそ、花嫁さんからの信頼は絶大で、「新井さんにお任せします!」というオーダーも多いのだそう。

例えば上の写真は、バラとパンジーを組み合わせたアンティーク調のブーケです。とりわけバラに関しては、独特な咲き方や花持ち、色合いにこだわって、「堀木園芸」や「やぎばら園」といった仕入先から、質のいい花材を買い付けています。

petit à petitナチュラルなキャスケードブーケ

「私の結婚式では、こんなブーケを作ってもらいました!」そう言って、スタッフのひとりが見せてくれたのがこちらのお写真。バラやクレマチス、サマースイートピー、レースフラワー、スカビオサ、ロシアオリーブなどをアレンジした華やかなキャスケードブーケです。

摘みたての花を束ねたかのようなニュアンスが、とっても素敵!ほとんどのブーケをクラッチタイプで制作し、ナチュラルな雰囲気に仕上げるのも新井さんのこだわりです。

petit à petit胡蝶蘭のクラッチブーケ

結婚式にふさわしい特別な花とは?

これまでに様々なブーケを生み出してきた新井さんですが、今のイチオシは、胡蝶蘭のクラッチブーケ。
大人の女性にこそ持ってほしいシンプルなデザインです。

「ウェディングブーケとは、本来特別なもの。いつでも持てる花材ではなく、胡蝶蘭やダリアといった特別な花を、結婚式ではぜひ持ってほしいんです。」

petit à petitダリアとアプリコットファンデーションのクラッチブーケ


ブーケに使う花材は「会場のレベルや雰囲気に合わせる」のもポイント。例えば、ホテルのような立派な式場には、こんなふうに大輪のダリアとアプリコットファーンデーション(バラ)のクラッチブーケがよく似合います。

さらには、元ホテルウェディングの担当者ならではのこんなアドバイスも。
「式場でブーケを頼むより、お花屋さんで頼んだほうが安くていいと思われるかもしれません。ですが、当日何かあったときのメンテナンス力や修正力は、式場のほうが優れています。私たちのような街のお花屋さんは、ブーケを式場に届けるところまでしかできません。お店に来てくれる花嫁さんには、きちんとそういうこともお伝えしています。」

装花や装飾についての相談にも、新井さんは本音で向き合います。
「この歳になったからこそ、ゲスト目線の意見も言ってあげられます。この装飾は、子どもたちがつまずいて危ないかもよとか。仲間内では盛り上がるかもしれないけど、ご両親や親族はそれで大丈夫?とか。
結婚式が終わった後、思い描いた通りの1日が過ごせたと、みなさんに思ってほしい。ブーケが素敵だったと言われるより、むしろそっちのほうが嬉しいくらいです。」


ウェディングブーケの相談をしたい人はもちろん、結婚式の準備をしながら、もやもやした気持ちを抱えている人も、ぜひプチタプチへ。懐広く、経験豊かな新井さんに、色々なアドバイスとパワーをもらえるはずですよ。

petit à petitフローリスト新井順子さん

■フローリスト&ショップ情報

・フローリスト:新井 順子(あらい じゅんこ) 
・店舗名:petit à petit(プチタプチ)
・URL:http://petit-fleuriste.com/
・店舗営業日時:火〜土 10:00〜19:00/日 10:00〜18:00
・ウェディングブーケの価格:15,000〜
・ウェディング対応地域:都内近郊

☆2018年5月 姉妹店「Une petite fleur Violette petit à petit」がオープンしました☆
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この記事のライター

水鳥るみ
水鳥るみ

都内在住のフリーランスライター。 現在は、ウェディング関係のお仕事をメインに、年間30組以上の新婚カップルをインタビューし、挙式当日のレポを執筆。 ウェディングシーンに欠かせないフラワーアレンジメントについて、そのトレンドやショップ情報を詳しくご紹介します。

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