植物生活編集部 植物生活編集部 3週間前

BOTANICAL PHOTO AWARD 受賞作品講評



植物生活では「ドライフラワーデザイン」をテーマに
フォトコンペティション「BOTANICAL PHOTO AWARD 」を開催いたしました。
すでに最優秀賞および優秀賞受賞者の発表はいたしましたが
その審査講評と、その後の賞品などの授与についてご紹介いたします。
審査は、植物生活編集部と、プロのフォトグラファーで行いました。

【最優秀賞】

制作/nonpan
作品コメント:
それぞれの美しさを
シンプルに重ねるだけで素敵。
これは全部植物なのかと静かに感動です。

【審査講評】
ドライフラワーというとダークなトーンになりがちですが、明るいながらも静寂なイメージが伝わってきました。この写真を見た人それぞれがそれぞれの感じ方で受け取ると思いますが、そこには必ずさまざまなストーリーが生まれるような気がします。素材合わせなどの技術的な面もレベルが高いと思いますが、ドライフラワーの写真一枚で、さまざまなイメージを喚起させる力が素晴らしいと感じました。



【優秀賞】

順不同(並び順は順位ではありません)

制作/blueblueflower
作品コメント:
ウェディングブーケ

【審査講評】
ドライになっても崩れない花束の美しさ。花束の向こうに見えるベンチや床の経年変化とともに、「時間」を感じさせてくれる写真です。その時間を感じながら、作品コメントを拝見すると、これがウェディングブーケであるということに気づきまた二人のストーリーが感じられるところが素敵でした。ブーケはところどころに青が残り印象的です。




制作/koko
作品コメント:
Rose flame
バラのドライフラワーを使って額を作ってみました☺︎

【審査講評】
俯瞰構図で構成するスタイリングの世界。ある種独特な作品性ですが、本、ボタニカルアート、切手、カップ&ソーサーやハサミなど、ビンテージなもの一つ一つに気が配られています。ドライフラワーということがとても生きる構成となっていると感じました。




制作/mayu32fd
作品コメント:
家にあるドライになった花材を集めた生け花。

【審査講評】
家の中にあるドライ素材を集めて再構築したとありますが、それゆえに背景にある家の雰囲気とマッチしています。流れるような枝や葉の使い方も上手ですし、写真のトーンも統一されていて落ち着きます。ドライフラワーの王道な感じを受けます。




制作/フロストクラフト(flostcraft)

【審査講評】
いま、まさにデザインが終わった、というようなリース。ピンク〜紫の小花の集合が可愛らしくも、集まることでインパクトを残しています。デザインをする工程とその瞬間の製作者の吐息などが聞こえてきそうな写真です。




制作/237s
作品コメント:かすみ草の移り変わり

【審査講評】
ドライフラワーになる代表的な花材であるカスミソウの変化を一枚でコラージュした楽しい写真です。生花でも楽しむことができ、ドライフラワーでも楽しいという「花の二面性」をグラフィカルなデザインで表していたのはあまりなかったです。




制作/ルフルロン
作品コメント:
グレイッシュリース。
乾き果てても、いつまでも飾りたいから。
長年つきあうことで、植物の美しさや繊細さに気づかされる。

【審査講評】
シンプルなトーンでバランスよく花材を配していくのは非常に難しいことだと思います。さらに冬の寒いような世界観がしっかりと感じられ、美しさが強調されています。




制作/nozomi kuroda
作品コメント:
買った紫陽花をドライフラワーにしました。
ドライになっても近くで撮ると葉脈の繊細さと留まった色味に
安心感を覚えます。

【審査講評】
シンプルにドライフラワーの素材そのものの魅力を一枚の美しい写真として捉えた作品はあまり多くありませんでした。花はそれ自体が完成されたデザイン性を持つものとして、それに写真撮影者として挑んだ「目」が見えてきます。さらに色々な花などを撮影して、その表情をたくさん見せて欲しいと感じました。




制作/さと
作品コメント:
ドライフラワーは暗めでアンティークっぽいイメージが強く、それはそれでとても素敵なのですが、生花にも劣らぬ 色鮮やかなドライフラワーをつくることもできる、というのを知って欲しくて極彩色をテーマに作成しました。

【審査講評】
作品のコメントにあるように、生花にも劣らぬ色鮮やかな世界観をしっかり表していると思います。さらに以前にドライフラワーが流行したときのようなカントリー調な源流が見え隠れしながらも、現代的なポップさが現れているので印象的です。




制作/ずんちゃろ

【審査講評】
フラワーデザインというよりもスタイリングのデザイン構成において印象的でしたので選出しました。それぞれ一つ一つのものが取り立てて特筆すべきものではないかもしれませんが、画全体としては、陽の感じや影のできかたや、飾られた写真の意味など「なにか、どことなく気になる……」写真作品に仕上がっていると思いました。




制作/笹原りき
作品コメント:
モダンに、クールに、カッコイイ

【審査講評】
意外性のある素材選びや、シンプルさにおいて、デザインとして面白かったので選出しました。全体的な色合いも考えられていて、ドライフラワーでありながら、実りある縁起の良さみたいなものを感じることができました。例えばギフトだったら、贈る人や贈られる人にどのような関係性があるのかなど、興味を喚起するところも印象深かったです。




制作/保のか
作品コメント:
花は枯れ朽ち果てたとしても、なお…。 No.1

写真:宮本剛写真事務所

【審査講評】
個性的な世界観ですが、死生観やドライフラワーと水という相対する素材の表現に挑んでいるのではないか、という点で選出しました。アートとしての素材の活かし方というのは非常に難しいと思いますが、これからも続けて新たな境地を見てみたいです。



講評/植物生活編集長:大関真哉



受賞作品は月刊フローリスト1月号(12月8日発売)に掲載されます。ぜひご覧ください。
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