水鳥るみ 水鳥るみ 12ヶ月前

ウェディングストーリーズ〈vol.6〉凛として目を引くブーケの秘密とは?/Û&Tsé

パンパスグラスでつくる秋のブーケ

ウェディングストーリーズ vol.6

新郎新婦の思いをカタチにした“世界にたったひとつ”のウェディングブーケ。それを束ねるフローリストは、どんな思いでブーケをデザインしているのでしょうか。インスピレーションの源やこだわりを取材しました。

◆◇◆

Û&Tsé(ウーツェ)のアトリエは、東急東横線・祐天寺の駅から少し離れた緑道沿いにあります。
もともと、同じフラワーショップで働いていた内河さんと佐藤さんが立ち上げ、気づけば今年で18年目。
ひとりふたりと仲間が加わり、今では8名のスタッフで、年間500個以上ものウェディングブーケをデザインするまでになりました。

ウーツェがプロデュースする赤坂プリンスクラシックハウスの会場装花

お客様の「好きなもの」をデザインのヒントに

インタビューに応じてくださったのは、アトリエ立ち上げメンバーのひとりで、自らもブーケのデザインを担当する佐藤さん。
ウーツェというお店の名前は、パリの人気ブランド「Tse&Tse associees(ツェツェ・アソシエ)」にちなんで名づけました。

「デザイナーの女性ふたりが、お互いに個性を発揮し、自由にものづくりを楽しんでいるそのブランドに、自分たちの未来を重ねたんです」

依頼は徐々に増え、今では写真にある通り「赤坂プリンスクラシックハウス」など、都内で大人気の式場と提携するまでに。
提携外のオーダーも受けているため、3連休などの週末は、多いときで10件以上のウェディングを担当することもあるそうです。
ウーツェのInstagramに掲載されているウェディングブーケの実例
ウーツェが何よりも大切にしているのは、お客様への丁寧なヒアリング。

「ご希望のデザインをお預かりして、よりよくふくらませるような気持ちで製作に取り組んでいます。花に限らず、新郎新婦さんが好きなものを沢山聞き出しておくのがポイントです」

お店のInstagramには、上の写真の通り、これまでにデザインしたブーケの画像がずらり。
驚くことに、ひとつとして同じデザインはないにも関わらず、凛とした統一感があり、目が惹かれるものばかりです。

佐藤さん、こうしたデザインを生み出す秘訣は一体何なのでしょうか?

バラやシンビジウムを印象的にアレンジしたウェディングブーケブーケの“顔”にふさわしい花材を選ぶ

「フォーカル・ポイント、というのでしょうか。他の方が見たときに、パッと一瞬でそこに集中できるブーケの“顔”を作るように心がけています」

ブーケの顔とはつまり、写真でいうところのコーラルオレンジの花材たち。左の写真では「バラ」を、右の写真では「シンビジウム(蘭)」を使用しています。

視線を引きつけるポイントがあることで、花嫁の美しさがより一層際立つのだそう。
ブーケを制作するときは、ひたらすら鏡をチェックして、平面だけでなくどの角度から見ても素敵に見えるようにアレンジを工夫しています。

プロテアとグリーンで作るナチュラルブーケ単純な組み合わせはつまらない!

最近人気のワイルドフラワーも、ウーツェの手にかかれば、力強くも可憐な仕上がりに。

左の写真では「キングプロテア」を主役に、ナチュラルな「円葉のユーカリ」や「ササバユーカリ」をプラス。
右の写真では、トゲトゲした「グレビレア」や「プロテア」といったワイルドフワラーに、美しく垂れ下がる「デンファレ(蘭)」を組み合わせています。

甘辛ミックス、異素材ミックスに積極的にチャレンジすることで、唯一無二のデザインが生み出されるのです。

色のトーンやグラデーションにこだわった白バラのウェディングブーケ絶妙な色使いで、ニュアンスを出す

ベージュピンクの「フェアービアンカ」というバラを使った左の写真と、白バラを数種類組み合わせた右の写真。
同じバラを使ったラウンドブーケでも、こんなふうにお客様の要望に応じて、少しずつ印象を変えているのだそう。

「トーンを合わせたり、ほんのりグラデーションを出したり、“色合わせ”にもこだわっています」

個性的かつエレガントなウェディングブーケお客様との信頼関係があってこそ、大胆なアレンジができる!

王道のラウンドブーケとは対象的に、今まで見たことのないような形のブーケも沢山あります。
左の写真のように放射状に広がっているものや、右の写真のように縦に長いものなど、自由度の高さは計り知れません。

「ほとんどのケースで、ひとりのスタッフが打ち合わせから、花材の仕入れ、ブーケのデザインまで一貫して対応します。そうすることで、お客様の希望とぶれることなく、デザイナーの個性が発揮できるんです」

クレマチスとグリーンのナチュラルリースブーケ

グリーンを使いこなして、ワンランク上のデザインに

ブーケのメインは「花」だと思われがちですが、実は多種多様な「グリーン」と組み合わせてこそ、全体のバランスが取れるのだとか。

「うちは、使うグリーンの種類がとにかく多いんです。ブーケを納品するときは、使った花材をカードに書いて添えているんですが、いざ書き出してみると、用紙に書ききれないほど多いことも!でも、それくらいバリエーション豊かな花材を使ってこそ、素敵なブーケが生まれるんです」

秋のウェディングに似合うパンパスグラスのドライフラワーブーケ

この秋におすすめの花材は?

インタビューの最後に、この秋にぴったりのウェディングフラワーについて伺ってみたところ、「パンパスグラスが人気です」と、教えてくれました。

ふわふわした白銀色の花穂が、写真のようにドライフラワーのブーケに合うのはもちろんのこと、生花との相性もバッチリなのだそう。

パンパスグラスを大胆にアレンジした高砂ソファー
背の高いパンパスグラスは、会場装花にも大人気!
新郎新婦の席からテーブルをなくし、高砂ソファーを置いて、その周りを自由にアレンジするのが最近のトレンドです。

「花嫁さんたちのアイディアの豊富さに、いつも驚かされます!秋はブライダルシーズンなので、毎日花まみれなんですよ。それでもやっぱり花が好きで、何度見ても“可愛い”って思っちゃうんですよね。」

ウーツェのウェディングブーケや装花が花嫁さんを惹きつけてやまないのは、スタッフみんなの「花が好き」という純粋な思いが、このアトリエに溢れているからなのかもしれません。

ウーツェのフラワーデザイナー(佐藤佳織さん)

■フローリスト&ショップ情報

・フローリスト:佐藤 佳織 (さとう かおり) 
・店舗名:Û&Tsé(ウーツェ)
・URL:http://www.u-tse.com/
・Instagram:https://www.instagram.com/u_tse_shimouma/
・アトリエ営業日時:水〜日 10:00〜18:00(要予約)
・ウェディングブーケの価格:40,000〜
・ウェディング対応地域:都内近郊
 

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この記事のライター

水鳥るみ
水鳥るみ

都内在住のフリーランスライター。 現在は、ウェディング関係のお仕事をメインに、年間30組以上の新婚カップルをインタビューし、挙式当日のレポを執筆。 ウェディングシーンに欠かせないフラワーアレンジメントについて、そのトレンドやショップ情報を詳しくご紹介します。

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