植物生活編集部 植物生活編集部 2018/12/28

植物生活なあの人 vol.7 jardin nostalgique /フローリスト





色とりどりの草花や焼き菓子、アンティーク風の雑貨など、女性の心をくすぐる品々で溢れた「jardin nostalgique(ジャルダン ノスタルジック)」。

個性的ながらも温もりが感じられる店構えで、思わず「どんなお店なんだろう?」と立ち寄りたくなります。

この「jardin nostalgique」を切り盛りするのは、フローリストの青江健一さんとフローリスト兼パティシエの加藤孝直さん。

それぞれユニークな経歴をもつお二人に、草花やお店にかける思いなどをお話いただきました。




“お店での時間をゆっくりと楽しんでほしい”。そんな思いからたどり着いた、現在のスタイル

 青江さんと加藤さんは、ともに現在39歳。
15年以上もの間、腕を磨いてきたベテランのフローリストですが、そうしたキャリアを感じさせない若々しさと明るさがあります。

 二人が出会ったのは、今からおよそ8年前のこと。
当時、二人とも花の仲卸企業に勤めており、現場で知り合ったのだそう。

仲間が集まる飲み会などで話すうちに、好きなフラワーデザインが似通っていること、フラワーショップを開くという、共通の夢を持っていることがわかり、共同経営で「jardin nostalgique」を運営する運びとなったそうです。

「一人でお店をやるよりも、2人でお店をやるほうがより面白いお店になるはず、と思いました。」と、青江さんは当時を振り返ります。
 トントン拍子にフラワーショップを共同経営するまでに至ったお二人ですが、それまでの経歴は全く異なるよう。

現在に至るまでの道のりを、かいつまんでお話いただきました。





 徳島県に生まれた青江さんは、物心がついた時から花や鳥といった自然物が大好きだったそう。
「いつでも花と鳥の図鑑を持ち歩いている、ちょっと風変わりな子どもでした(笑)」
 大学、大学院と農学部に進み、新種の花の開発などを研究テーマとした研究室へ。

そのまま研究の道に進むことも考えたものの、大学院進学とほぼ同時に始めたフラワーデザインが楽しく、卒業後は、都内の大手フラワーショップに就職することを決めます。

「研究室にこもってコツコツと研究に取り組むよりも、お花と直接触れ合える仕事に就きたいと思ったんです」

その後、フラワーショップの店長職やおよそ2年間のフランス留学などを経て、現在にいたります。





 一方の加藤さんは、東京都内の緑の多い地区で生まれ、育ちました。
幼少期は、植物が好きな家族のもと、畑で野菜や花を育てたり、木に登って果物をとったりと、自然に親しむ日々を過ごしていたようです。

いつしか植物を扱う仕事に憧れるようになり、高校卒業後は園芸の専門学校へ。
専門学校での学びなどを通じてフラワーデザインやショップ経営への興味が高まり、その後自身のフラワーショップ「笑幸香(しょうこうか)」を開きます。

「『笑幸香』を開いてすぐに、“お客さんがもっとゆっくりと過ごせるよう、お店の環境を整えたいな”と、強く思うようになって。お花と一緒にお菓子を出せば、より長くお店での時間を楽しんでもらえるはず、というアイディアがすでにあったので、一旦お店をたたんでスイーツショップで修行することにしました」

 フローリスト兼パティシエという、ちょっと異色の加藤さんの経歴は、こうした経緯があって生まれたもの。

jardin nostalgiqueでは、レッスン後のティータイムや土日の15時以降限定でカフェタイムが設けられており、加藤さん手作りのお菓子が場に彩りを添えています。





懐の深さが魅力の二人。仕事や恋のお悩み相談に乗ることも

 「お客様の滞在時間が長いことが、『jardin nostalgique』の大きな特徴ですね」と、加藤さん。
その言葉通り、取材日に来店した常連の女性は、花を選びながらお二人との会話をゆったりと楽しんでいました。
会話の内容は、近日迎えるイベントにふさわしいブーケのデザインから、他愛ない世間話まで。
話す姿から、お二人への信頼感が強いことが分かります。
 話せば話すほどにじみ出てくる懐の深さと優しさも、青江さんと加藤さんの魅力なよう。
思わずなんでも話したくなってしまう人が、多くいるのではないでしょうか。

 「ちょっとした世間話をするだけでなく、仕事や恋のお悩みを打ち明けてくださる方も多いんですよ。これは半分冗談ですが、店内に“お悩み相談コーナー”を設けようかな、と思っているくらい(笑)」と、青江さんがいたずらっぽく笑います。






 対面での接客にはもちろんのこと、お二人はフラワーデザインにも真剣に向き合っています。
意識の高さがうかがえるエピソードの一つが、2年に1度のペースで実施している研修旅行のこと。

「『jardin nostalgique』のスタッフ全員で、1ヶ月くらいかけてヨーロッパの国々を旅するんです。
今年は、ベルギーとオーストリア、フランスに出かけ、美術館やフラワーショップを巡ったり、森の中を歩いたりしました。現地で見て感じたことを、フラワーデザインに昇華するのが研修旅行のおもな目的ですね」(青江さん)

 オブジェや絵画が効果的に配置されており、物語性を感じさせる「jardin nostalgique」の店内空間も、ヨーロッパで出会って気に入ったフラワーショップの影響を強く受けたものなのだそう。








「jardin nostalgique」の店内空間やフラワーデザイン、そしてお店でのコミュニーケーションを通してゲストに楽しんでもらいたい、元気になってもらいたい、というのが、青江さんと加藤さんの共通した思いです。

「今の目標は、しっかりとモチベーションを保ちながら、『jardin nostalgique』を長く続けていくこと。そのためにも、定期的な学びとプライベートな時間、そして自分たちの健康を大切にしています。健康な心と体がなければ、良いフラワーデザインも笑顔も生まれませんからね」(加藤さん)

 お二人や「jardin nostalgique」のファンとなり、足繁く通う人は、今後増えつづけていきそうです。






取材・写真/緒方佳子


話をうかがった人

青江健一、加藤孝直
 jardin nostalgique

http://www.jarnos.jp


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