吉野みゆき 吉野みゆき 2019/01/20

有機的里山暮らし<vol.3>薪ストーブの日々。

都心から、山と湖のある町に移住したのは10年前のこと。
自然に魅了され、触れ合ううちに、いつしか植物との関係は切っても切れないものになりました。
ふと気がつけば、自然と共にあって、植物の恩恵をうけている里山暮らしの、ちいさな、ちいさな楽しみを連載します。

夕暮れのころに、薪ストーブに火をつけるのは、寒い冬の日課。

薪ストーブを使うようになって、4回目の冬です。

人々は、火に安らぎを求めたり、料理を楽しんだりするというけれど……
私は、特に薪ストーブや、火のある暮らしに憧れていたわけではありませんでした。
里山の寒さは、都会の寒さとは異質、朝、外に出ると、凜とした空気にキーンと身が締まります。
私は、そんな時、旅をしているような気分になれるのが好きだったりもしますが、暮らして行くにはやはりとてもシビアでした。

始めは、薪ストーブで暖まりたい!という切実な願いから。
そんな私ですが、気がつけば、火を起こしながら、今日はスープを作ろうかな、焼きりんごもしようかな、っと。

薪ストーブの、暖かさは、芯から身体を温めてくれます。
薪ストーブの、火を見ていると、心も温まります。
あれあれ、いつしか薪ストーブの暮らしを楽しんでいるようです。

細い枝からだんだんと。

そして、薪ストーブは想像以上の暖かさをくれました。
しかし、当然ながら、スイッチオンとはいきません。
焚きつけに火をつけ、細い薪、中くらいの薪、太い薪へと火を移していきます。
フッ、フーと吹いて、育てるように、見守りながら……
慣れないうちは薪も時間もたくさん費やし、火をつけること、その前の薪運び、薪の調達などなど、正直なところ、苦痛に思えることもたくさんありました。


焚きつけ割りは、息子の仕事。

9歳から、薪割りをしている息子は、焚きつけ割りはお手の物。
正しい道具の使い方を覚えたら、怪我をすることもありませんでした。
ストーブに火をつけるのも、今では、私より上手。
焚きつけには針葉樹を使うと早く温度があがる事、長持ちするのは広葉樹、火が回るよう空気の流れを作ることなどと、生きた学びがあるのも、とても素晴らしいことだと思います。

ついでにおいしい。

我が家の薪ストーブは、クッキングストーブではないので、凝った料理は出来ませんが、
豆やスープは、お鍋を乗せておくだけで、とてもまろやかに!


香り立つ、シナモンとりんご。

りんごとシナモンの相性は、やっぱり最高!
りんごの芯をくり抜いて、シナモンスティックとてん菜糖少々。
食事の間、ストーブに入れておいたら、熱々のデザートが食べられます。

焼き芋は定番です。

とても嬉しいのは、焚き火で焼いたような焼き芋が、手軽に出来ること。
ジャガイモを焼けば、ベイクドポテト。
時間のない日や、疲れた日の夕ご飯は、ストーブに乗せたり、入れたりして力を抜くことも。

あとはお任せ。

冬の朝は、水も冷たいので、子どものお弁当のために、夜のうちにおかず作り。
野菜を切って炒めて、ダシ汁と共にストーブに乗せます。
お味噌汁の下ごしらえやお茶のポットも乗せたら、ビーズクッションで、ふっと、一息。
読書や映画鑑賞も良いけれど、ストーブがパチパチ、お鍋がコトコトと奏でる音を聞きながら、
火を眺めるだけでも飽きません。

ただし、睡魔にだけは、気を付けて_____ _ _


文・写真/吉野みゆき


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この記事のライター

吉野みゆき
吉野みゆき

吉野みゆき ファッションスタイリスト、エディターを経て、結婚、二児の母となる。 10年ほど前、都心より、山と湖のある里山に移住。自然と繋がっている、手しごと、美しいもの、素敵なことを研究中。

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