植物生活編集部 植物生活編集部 2019/02/21

学ぼう、花のスペシャリストに。水揚げ&花のケア vol.3

花を長持ちさせるには、花それぞれの特性を知った水揚げや花のケアが必要です。
でも、どうやっていいかわからない。
プロになりたい人、いまさら聞けない人、もっともっと花を楽しみたい人まで、
基本から学んじゃいましょう。


花を長持ちさせるためのテクニックや知識を、実際のお花屋さんの業務の中で研究し、検証してきた
フルーロン花佳の薄木健友さんに学びます。


vol.3 正しい水揚げの基本その3 「 割る・裂く」
 

枝の根本に十字の切りこみを入れる


第一回目は水切りの基本を、
第二回目は湯揚げの方法をお伝えしました。


今回は、茎を割る、裂く方法をお伝えします。

割る方法は、茎を縦に切断して水がしみ込む面積を広くするために行います。
十文字に割るとさらに効果が高まりますので、できれば十文字に割ることをお勧めします。

大きく太い枝物ほど水を吸い上げる力が強く、細く小さな枝ほど吸い上げる力が弱い傾向があります。
ですから、最近流通が増えているサクラやモモなど、小枝ほど水揚げをしっかりとする気配りが必要です。

枝物以外でも、クリスマスローズのような水が上がりにくい植物にもこの方法は有効です。


縦方向にハサミを入れて、割る。できれば十文字に割るほうが効果が高い。


適する花材
ドウダンツツジなど枝物全般

POINT
・根元から2~3cmほどが目安。
・クリスマスローズはナイフで裂く。
 

次回は
>>「正しい水揚げの基本4 / ミョウバン・水揚げ材・ハッカ油などを使う」をご紹介します。


教えてくれたお花屋さん
薄木健友 Taketomo Usuki
札幌の生花店株式会社花佳代表取締役。NPO 法人日本切花装飾普及協会認定カットフラワーアドバイザー。 第1回花のMVP大賞受賞。1988 年札幌市内の生花店に勤務したのち、1993年にフルーロン花佳を開いて独立。JFTD学園講師、切り花の水揚げと鮮度管理に関する講演や雑誌連載など、活動は多岐に渡る。

フルーロン花佳
北海道札幌市西区西野6条3丁目 1 - 1
http://www.hanaka.tv
E-mail:hana@hanaka.tv


もっと詳しく知りたい!「花の扱いのプロになりたい」という人は薄木さんの著書『水揚げ&花のケア 切り花の鮮度保持マニュアル』をご覧ください。

薄木さんの言葉:
家電販売業界から花屋に転向した私は、バラとカーネーションの違 いすらわからない、まったくの素人でした。

先輩たちから花の名前を 教わり、アレンジや花束、葬儀スタンド、祭壇、ブライダルブーケな どひととおりの技術を教わったのですが、ひとつどうしても納得のい かない技術がありました。
それが水揚げです。

キクは湯揚げして!ススキは酢に浸けて!アジサイはミョウバンをすり込んで!どの作業にも驚きましたが、それ以上に「なぜ?」という疑問を持ちました。

先輩たちに質問しても、「水が上がるから」と言われるだけ。
納得できる解答は得られませんでした。
独立後、ほかの花屋さんと交流するようになり、お店によって水揚げ方法が違うことを知り、私の疑問はさらにふくらみました。

いったいどの方法が正解なのか?
そこから 私の水揚げと管理についての模索が始まったのです。
その模索から得たことを、2008年から2年間、雑誌『フローリスト』にて連載させていただきました。

本書はその内容をさらにわかりやすくまとめたものです。

花によって、適する温度や湿度、そして水も違います。
エチレンガスの影響を受けやすい花、バクテリアの影響を受けやすい花など、性質はさまざまです。

それらの管理方法についても具体的に説明しています。
水揚げにはいくつもの方法があり、しっかりと水が上がればその方法は正しかったと言えます。
本書でご紹介するやり方が必ずしもすべ てとは言えません。
あくまでも数ある方法のひとつとして参考にして いただければ幸いです。



こちらの「植物生活ショップ」からご購入できます。
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