植物生活編集部 植物生活編集部 2019/04/23

続・きょうの花活け  花と鎌倉とウーロンと、ときどき茶話。/vol.11 幸花鈴蘭


vol.11 幸花鈴蘭


こんにちは! CHAJINです。

こちらは、かつて月刊フローリストさんで連載させていただいていた
「花と鎌倉とウーロンと。」のエピソード2……?

はたまた、

その連載をまとめた本「きょうの花活け_花と鎌倉とウーロンと。」の続編……?
とでも言いましょうか~。

季節ごとに出逢う日々の花あしらいについて、
花活けを始めたばかりの植物好きなアラフォー女子のMちゃんに
わかり易~く(時に脱線しながら)お話ししてゆくWEB版の花教室……、みたいなコーナーです。

そして二人の花トークの後は、
アトリエのある鎌倉界隈についての茶話や、
愛猫ウーロンの親バカ話など……諸々な由なし事も綴っております。

そんな彼此と緩さ満載ではございますが、
皆さまの日々の花活けに、少しでもお役に立てればうれしいです。

それでは今回もよろしくおねがいします~!


 

幸せのスズラン




CHAJINさん(以下C)「5月1日がスズランの日っていわれていて」

植物好きなアラフォー女子M(以下M)「スズランの日!」

C「はい。その日に大切な方にスズランを差し上げると、贈った人も贈られた人も幸せになるっていう、そういう日なんですね」

M「ほぉ~~~~~。なんとまぁまぁ(興奮)」

C「僕は5月1日に“スズランの屋台”っていうのをもうかれこれ13~14年、鎌倉にある友人のジャム屋さん(ロミユニ・コンフィチュール)の店頭でやってるんです。お花ってスズランに限らず飾ると幸せな気持ちになったりするけど、とくにこういう伝説みたいなのがあることと、季節柄いいので」

M「いいですね、スズラン屋台!」

C「で、この写真に関しては、ウェディングブーケの撮影用に作ったものなんです」

M「へぇ~」

C「そもそも自分のウェディングでもスズランのブーケを作ったり、披露宴の会場がうなぎの寝床のように横長の部屋で12mくらいあって、そのテーブルのセンターに、ちょうど5月5日だったんでスズランをワァーっと飾ったというのもあったなと……私事で恐縮ですけど……(苦笑)」

M「お~! 見たかったです!」

C「本人(CHAJINさんと奥様)たちで飾ったんで本当に一時間くらいしか寝てなくて、吐く一歩手前っていう式当日だったっていう……」

M「スゴい……満身創痍な……」

C「あ、その言い方のほうがきれいですね。吐く一歩手前って……字にすると相当スゴい……(苦笑)」

M「いえいえいえ(笑)。気合いを感じられます」

C「スズランの日ということだけでもいい日なんだけど、ちょっと自分たち的にも思い入れがあったり、実際にウェディングブーケのオファーを受けてスズランのブーケをお渡ししたことも多々ありますし」

M「やっぱりスズラン、かわいいですもんね」

C「ですね~」

M「ほかの花にはない感じがあって」

C「ね、ちょっと可憐であったり……。で、5月っていうと個人的にはスズランをのっけに思い出すということで、今回はこの花を選ばせていただきました」

M「なるほどです」

C「この花に限らないんですけど、割とその花が咲いている花姿から自分の活けるイメージのヒントをもらうことが結構あって」

M「ほぅほぅ」

C「スズランって群生してますよね。『クリクリのいた夏』っていうフランス映画だったかな、もう20年以上前に公開されたんですけど。主人公がクリクリっていうちっちゃい女の子とそのお父さんなんですけど、その冒頭はお父さんが木陰でスズランを摘むシーンから確かはじまるんですよね。違ったらゴメンナサイ」

M「いえ、見てみたいです、そのシーン!」

C「それで、その映画自体は世捨て人みたいな感じでその日暮らしをしている人たちの小さな村があって、そのお父さんはたとえばその季節だったらスズランを花束にして、かわいいカゴに入れて売り歩くみたいな」

M「いいですね~」

C「そういったことを生業にしてたのかな。それで、群生しているシーンとか、束ねてるところとかカゴに入っているところとか、すごいかわいいなっていうのをなんとなく記憶を遡るとなんか覚えてるんです。このごろ昨日食べたごはんのことも覚えてないくらいなのに(笑)」

M「印象的だったんですね(笑)」

C「なので群生してるとか、スズランが寄り集まって束になってるとか、それだけであんまりほかのものはいらないっていうか。それはこの花に限ったことじゃないけれど、よりスズランはスズランだけでも絵になるなって思います。量をワサッて用意したときに、それだけですごく幸せな気持ちがてんこ盛りになるっていう」

M「この感じ、超ナチュラルな感じがします」

C「そうですね。とは言え、この写真は実はちょっとワイヤリングとかを施してグリーンネックレスが若干混じったりはしています鎌倉(苦笑)」

M「あ、この豆みたいな緑の植物ですね」

C「そうです。これはそういうデザインがちょっと加わってますけど、個人的にはスズランだけを、群生している感じをそのまま持ってきたみたいなナチュラル感がいちばんいいのかなって、いまはスゴく思いますよね」

M「このブーケは、スズランの花が咲く少し手前みたいな感じですよね? ちょっと黄緑色の感じで。スズランって白い花がいっぱいっていうイメージなので、この感じがすごく新鮮でカワイイ気がします。ここから切り花でも咲いて来るんでしょうか?」

C「全部までは咲くかわからないけど、そうですね、この写真のものは若芽が多くて。市場で出荷される時期にもよるんですけど、本当に最盛期だと白いスズのようなフォルムの花がもっと目立つんで、これは言われてみれば若めな感じが強いですね」

M「これはこれで、すごくかわいいです!」

C「そうですね~」

M「でもスズラン、あげた人ももらった人も幸せになるっていうハッピーな感じは、なかなかいいですね。あげたくなる!」

C「誰が考えたかわからないですけど、いいですよね。スズラン屋台はおかげさまで結構人が来ていただくんですけど、花のかわいさ+α幸せになるっていう、そこがもしかしたら乙女心にスイングするのかも」

M「いやぁ、グッときます」

C「幸せになるって言うことが……」

M「求めちゃいますね(笑)」

C「CHAJIN花教室も“幸せになるCHAJIN花教室”って謳えばもっと人が来てくれるのかもしれないですけど(笑)」

M「なんだかスピリチュアルな香りが……(苦笑)」

C「怪しくない程度にね(苦笑)。スズランを飾って幸せにみなさんなっていただければなって感じですね!」

小さな白い花が
フサフサと連なる姿だけでもズキュンドキュンなのに、
贈った人も贈られた人も幸せになるという
素敵な謂れがあるとは、スズラン、すごいです。
あげたいし、ほしい!
でも毒性があるらしいのでペットちゃんと暮らしている方は
お気をつけくださいまし~(byM)
 



鎌倉と、




スズランの日

毎年5月1日は、鎌倉にある友人のジャム屋さんの前で
スズランの苗や花束を並べた花屋台をやっています。
この日は、大切な方へスズランを贈ると、
贈った人も贈られた人も幸せになるという素敵な日!
このスズラン屋台も早いもので、もうかれこれ15年ほどやっているのですが、
今では、毎年この日を目指して通っていただく常連の皆さんも増え、
自分としてもとてもスペシャルな一日となっています。
スズランが繋いでくれた御縁が長きにわたり続いていることは本当に有り難く、
”幸せ”というのであれば、それはむしろコチラの方では?といつも感じています~(拝)。

https://www.romi-unie.jp/igarashi_romi/blog/13835.html

 

ときどき茶話、




グリーンピース

ゴールデンウィークにずっと開催し続けているのはスズラン屋台のみならず、
ここ3年ほどは、葉山在住の陶芸家の友人のお店で、彼女が作陶した器に自由に花活けする花展を開催しています。
毎年何となくテーマを考えるのですが、今年は”グリーンピース”に落ち着きました。
新緑の季節、鎌倉よりもさらに緩やかなに時が流れる葉山にて~緑づくしの幸せ空間……なイメージ。
あっ、焼売(シュウマイ)の上に乗っているアレって訳ではないですよ~!と思ったら、
もう頭の中が焼売で一杯一杯になってしまいましたよぉぉ~(意味不明)。
お時間ございましたらぜひ遊びにいらしてくださいませ。。

http://kurakurastore.jugem.jp/?eid=365


プロフィール

CHAJIN/チャジン




フラワーアーティスト。
ORIGINAL FLOWER STYLE CHAJIN 主宰。

暮らしまわりの雑貨と季節の花を合わせ、個性的でありながらもカジュアルな花あしらい、存在感あるリースの作品が得意技。
雑誌や広告の花活け、店舗や温泉宿のディスプレイ、展示会の花活けの他、鎌倉のアトリエや、池袋コミュニティカレッジ、NHKカルチャー青山教室、NHKカルチャー横浜ランドマーク教室、二子玉川高島屋S.C教室ほか、都内各所で開催中の花教室も人気。
著書に『きょうの花活け』(誠文堂新光社刊)、『花活けのココロ』(主婦と生活社刊)、『小さな花あしらいと12ヶ月の花の話』、『季節の花でつくる12ヶ月のリース』(ともに芸文社刊)がある。
紅茶好きでプロレス好きで愛猫家。鎌倉在住。 

インスタグラム instagram.com/chajin_eye


これまでのお話はこちら


 
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この記事のライター

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