植物生活編集部 植物生活編集部 2021/05/01

花店インタビュー|グリーン好きの心を揺さぶる!遊び心あふれるお店|Araheam アラへアム

鹿児島といえば「アラヘアム」


鹿児島県・鹿屋市に、全国のグリーン好きの間で有名な「アラへアム」があります。

この特集の制作段階でも「グリーン特集の取材で鹿児島へ……」とその分野の人たちに話してみると「鹿児島といえば『アラヘアム』ですかね?」と高頻度で返ってくるほど、その人気ぶりがうかがえました。

鹿児島空港から1時間40分ほど車に乗って店舗の所在地に向かうと、トタン貼りの無骨な印象の建物の前に到着。
そう、ここが津々浦々のグリーン好きの心を掴み、注目を集めているお店のアラへアムです。

店内に足を踏み入れると、材木置き場を改装した荒々しさと植物の爽やかな青々しさが入り混じった不思議な空間に。
このギャップこそが熱烈なファンの心を揺さぶり、夢を見させるのかもしれません。

多肉や観葉植物、サボテンなどが並ぶ広々とした店内は、雑貨を販売するスペースとカフェ、ギャラリーが併設された複合的なライフスタイルショップとして運営しており、前原良一郎さんと宅二郎さんの兄弟によって経営されています。

部屋中を見渡すと、植物にせよ鉢にせよ、ハイセンスな選りすぐりのアイテムが勢揃い。
前原さん兄弟は海外に留学したこともあり、商品のディスプレイは海外のインテリアを思わせるような洗練された飾り方に。

初心者でも育てやすい植物について聞いてみると、ユニークな答えが返ってきました。
「昔からよく見る植物はありますか?その植物が長く愛されて使用されてきた理由は、環境に順応しやすくて、管理もしやすいから。初めてでもかっこいい植物が欲しいと言う人には、店の中にあるよく見る植物を聞いて、おすすめしています」。

肩に力を入れずに、植物を生活へ取り入れる術を提案するアラヘアム。
店名の由来は、「前原」の逆さ読みなのです。
鹿屋の暑い空気とは裏腹に、ゆるい遊び心が同居する空間から、植物のある生活提案が発信されています。
 

生産卸と並行して、小売店スタート

父の代から園芸店をやっていましたが、ホームセンターの進出など時代の流れもあり、生産卸にシフトしていました。
だけど、生産しているかっこいい植物たちを、自分たちのセンスと空間で、直接提案したいと思い、コンテナショップという形態から小さく小売りを再開しました。

SNSでの情報発信はもちろん、チラシを配ったり、イベントを定期開催して、飽きの来ない運営を心掛けています。
 

小売店スタートして、最初の苦労話

服飾やアクセサリーを学んだ兄、デザインを勉強してきた自分、音楽をやってきた弟の3人兄弟で、店舗を運営しています。
それぞれやりたいことが表現できることを大事にしてきました。
素人ながら、植物だけでなく、カフェも、アパレルもと広げていたので、仕入れに失敗するなど、剣かが絶えませんでした(笑)
3人とも人件費ゼロに近い手取りで働いていたので、やりたい事があるだけではなく、強い志がないと続かなかったと思います。
今でも跡取り問題など気にせずに、お店の土台を作っている気持ちです。将来のあるべき姿を模索しています。
 

2020年7月に東京店をOPEN

渋谷の千駄ヶ谷にOPENさせました。鹿児島以外のフィールドを作りたかったからです。
東京の需要を感じたいとも思っています。
鹿児島のfarmshopに対し、しっかりした提案のできる器と植物のセットの販売スタイルをウリにします。
現時点の集大成でもありますが、ここから更に飛躍したいと思っています。
東京のスピード感についていけるように、アイデアを供給したいと思っています。
 

ハンギング用の鉢カバー


革職人とコラボレーションして製作した鉢カバー「HANGALL(ハングオール)」を使って、多肉植物のワカミドリをハンギングに。

3~4号の鉢にぴったりなサイズで、壁や窓に吊るす仕様です。




組み立て方は簡単。
ハングオールの全体を水で濡らし柔らかくしたあと、形を整えて乾かすだけ。
付属品の紐を通して、好きな鉢を入れましょう。
 

ホームセンター的、わくわく感

土の量り売りを行っており、種類は用途に応じて選びます。



店内に小さな温室があり、園芸用品のディスプレーに使われています。
 

グリーンのあふれる空間

アラヘアムで扱う植物は、全国の生産者から仕入れたものと経営者が海外に赴いて購入したものが中心です。
厳選した鉢に仕立て、飾り方と見せ方で工夫をしています。鉢のみの品揃えも充実。


店内にある緑のトレーラーは、アラヘアムの前身となった植物専門店 「エジ×エジ」。
現在はギャラリーとして活用しています。
 

素焼きの鉢でハンギング!


ハンギング用の穴あきの鉢は、アラヘアムのオリジナル商品です。
熟練の作家が轆轤で一つずつ作るので、個体差があるため選ぶ時間も楽しく。
今回は、麻紐を通してハンギングしています。


サボテンのビャクダンを仕立てました。

素焼き鉢には、目に見えない小さな穴がたくさん開いているので、通気性、吸水性、排水性がよくてサボテンの栽培に最適だそう。
 

北米から来たコラボレーショングッズ

モナデニウム・ルベラムを植え込んだハンギング用のポットは、アラヘアムが特注で頼んでいるオリジナル商品。
「3legs customplanter(スリー レッグス カスタム プランター)」という名前で、店頭ほか、アラヘアムが卸すショップで販売しています。
ずっしりした重さと、デザイン性の高さが特徴です。
穴が空いているので、吊り下げにも便利。


インスピレーションとくつろぎの空間

さまざまな種類のポットを販売しています。
写真はロサンゼルスで創作活動を行うユニット「ア クエスチョン オブ イーグルス」が一点ずつ手作りで制作しているもので、アラヘアムの特注品です。





衣食住にまつわるセレクトショップの要素を持つ店内。



併設のコーヒー店「POT A CUP OF COFFEE(ポット ア カップ オブ コーヒー)」。

「植物って毎日買うものではないじゃないですか。アラヘアムは『用事はないけれど人が集まる』場所にしたいと思ってコーヒーが飲める場所を作りました」(宅二郎さん)

その日のスイーツが掲げられたボード。コーヒーと一緒にどうぞ。



text&photo 月刊フローリスト 撮影/谷口智彦


教えてくれた人・訪れたお店

名前:前原宅二郎  
プロフィール:1983年、鹿屋市生まれ。中国、イギリスの大学留学を経て、帰国。2009年に兄・良一郎と現在の前身となる植物専門店 「エジ×エジ」を立ち上げる。2011年、現在の場所へ移転。ライフスタイルと結び付いた、長く楽しめる植物の提案に励む。

店名:アラへアム
住所:鹿児島県鹿屋市札元1-24-7
営業時間:お問い合わせください

http://www.instagram.com/araheam/   
http://araheam.com/

 

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鹿児島県・鹿屋市に、全国のグリーン好きの間で有名な「アラへアム」があります。

「グリーン特集の取材で鹿児島へ……」とその分野の人たちに話してみると「鹿児島といえば『アラヘアム』ですかね?」と高頻度で返ってくるほど、その人気ぶりがうかがえました。

鹿児島空港から1時間40分ほど車に乗って店舗の所在地に向かうと、トタン貼りの無骨な印象の建物の前に到着。
そう、ここが津々浦々のグリーン好きの心を掴み、注目を集めているお店のアラへアムです。

営業時間 お問い合わせください
URL http://araheam.com/
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