植物生活編集部 植物生活編集部 2017/09/04

店名どおり“ハンドメイド”が売りの フィヨルドが見える花屋さん [ノルウェー]

Spire Blomsterhåndverk スピール ブロムスターホンドヴェルク

人口約9,500人、北極圏のフィヨルド沿いにある街、
ノルウェーのファウスケ。
夏はミッドナイトサンを楽しめるが11月から1月までは毎日暗く、
1日2~3時間ブルーライト(青い光)が見られるだけで太陽は見られません。
このファウスケへは、オスロから国内線でヌールラン県のボードーまで行き、
ここから列車で約40分。
ボードーがノルウェー鉄道網の最北地点なので、
オスロからファウスケまで列車で行くことも可能ですが約17~18時間かかります。
大理石の産地・加工でも有名な街です。
 

2012年10月にオープンしたばかりのカリーナ・ハウゲベルグさんの花店
「スピール ブロムスターホンドヴェルク」
彼女が生まれ育った街・ファウスケに構えたその店は、
メインストリートにある大きなショッピングセンターに入っています。
店はセンターの出入口の近くに位置。
そばに大きな窓があるので、天気のよい日は店内にたっぷりと光が降り注いで明るく、
窓からは山やフィヨルドなどの美しい自然風景が見えます。
 

店へのアプローチ。明るい店内がガラス越しによく見えて、心が躍ります。
 
 

植物を寒さから守るために使う新聞紙を丁寧に整えます。
店の中にはいつも木をディスプレーに使っているそう。
そこに雪の結晶やつららなどを模した異素材のオーナメントを吊り下げて、
素敵な空間をお客様に体感してもらえるように。
ホンドヴェルク(ノルウェー語でハンドメイドの意)という店名のとおりに、
切り花や鉢物にハンドワークをプラスしたものが商品のおもなラインアップ。
装飾的なものを加えたり、寄せ植えにしたり、鉢に工夫をしたりしたもの、
さらにはそれらがインテリアとよく合うようにデザインされたものたちが店を彩ります。
生花揃えはカラフルに、花以外の商品はナチュラルカラーの茶、白、グレーがメイン。
 
「鉢物をたくさん置いて、季節の花もたくさん揃えているの」とカリーナさん。
花は週に1回オスロの仲卸から仕入れます。
「地理的な問題で週に1回しか仕入れられないので、プランがとても大切」
と教えてくださいました。
急な葬儀などが入って花が必要になった時は、
列車で40分ほどの近隣都市ボードーにあるバラやユリなどを扱う仲卸から購入できるそうですが、
珍しい花や特別なものはオスロでないと手に入らないそうです。
資材や花器、鉢などもオスロのメッセ(見本市)で仕入れます。
 
 

バラを丸く束ね、まわりをベアグラス、ワイヤーでデコレーションしたブーケ。
同じものを数個並べてリズミカルなディスプレーに。
 
 

数種類のバラとフリージア、ワックスフラワーなどでまとめたテーブルデコレーション。
 
 

メリハリのある空間装飾。
 
 

球根のポットをガラス器に入れて、自然素材とオーナメントを加えてデザインしたもの。
パッキング材料やプライスカートはposekompaniet(http://posekompaniet.no/)から仕入れています。
 
 

使いやすさをポイントにした、コンパクトなワーキングスペース。
すっきりとした印象でお客様から見えても問題ありません。
 
ニュートラルな白とグレーを多用した店舗のインテリアには、
シラカバをはじめとする自然素材や木製の古いテーブルや
ドラムなどもディスプレーとして使用。
古いもののぬくもりと既製の新しいものを一緒に見せることで
互いをより引き立て合わせています。
ワーキングスペースと接客スペース、
ミーティングスペースと分けられた店舗レイアウトは、
見た目のよさだけでなく使い勝手もよく考えられています。
それでもカリーナさんは「使いやすいように、
仕事をしやすいように毎日レイアウトを変えていて、
まだお店作りのプロセスの途中よ」と、日々店を進化させ続けています。

 

さまざまな鳥が今年のトレンドだとか。
木にたくさん吊るされた鳥たちのオーナメントがとってもキュート。
 

古い木箱をサイドテーブルにアレンジしたミーティングスペース。
 
 
ショッピングセンターの中という場所柄、いつもお客様でにぎわう店内。
インターフローラのメンバーでもあるのでその方面からのオーダーも多いそうです。
近くに親戚が経営している花店や、
祖父母が経営するガーデンセンター兼花店もありますが、
彼女はそれらとは異なる店作りを目指してしているそうです。
 
 

優しい色合いでまとめたラウンドブーケ。
 
 

ムスカリの球根とモス、マツカサを一緒に入れた小さなアレンジ。
 
 

古いぬくもりのあるテーブルに並ぶのは、さまざまなハンドワークが加わった商品たち。テーブルの下にはベースの在庫が整然と並び、見せる収納としても機能しています。
 
 
「ファウスケに住んでいる人みんなが驚くような、
新しいもの、わくわくするようなお店にしたいわ」
開店してまだ4ヵ月ですが、店に訪れるお客様は普通とは異なるもの、
変わったものを求める方が多く訪れるそうです。
彼女のコンセプトが春の訪れのように、
少しずつファウスケの街に浸透しつつあるようです。
 
 

オーナーのカリーナ・ハウグベルグさん。
仕事のかたわら、ノルウェー国内審査員を務めています。
 
 
うかがったお花屋さん
オーナー:Karina Haugberg カリーナ・ハウグベルグ
住所:Amfi Fauske, Sjøgata 74  8200 Fauske Norway
http://www.spireblomster.no
 
 
 
text photo 月刊フローリスト
 
 

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2012年10月にオープンした、カリーナ・ハウゲベルグさんの花店「スピール ブロムスターホンドヴェルク」。彼女が生まれ育った街・ファウスケに構えたその店は、メインストリートにある大きなショッピングセンターに入っています。店はセンターの出入口の近くに位置。そばに大きな窓があるので、天気のよい日は店内にたっぷりと光が降り注いで明るく、窓からは山やフィヨルドなどの美しい自然風景が見えます。 ホンドヴェルク(ノルウェー語でハンドメイドの意)という店名のとおりに、切り花や鉢物にハンドワークをプラスしたものが商品のおもなラインアップ。装飾的なものを加えたり、寄せ植えにしたり、鉢に工夫をしたりしたもの、さらにはそれらがインテリアとよく合うようにデザインされたものたちが店を彩ります。

URL http://www.spireblomster.no
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