植物生活編集部 植物生活編集部 2017/07/28

必然的に花を一生の仕事にした 植物造形家 [山形]

EspaÇo da Flor エスパッソ・ダ・フロール


「エスパッソ・ダ・フロール」代表の佐藤大成(ひろなる)さん。
10代でのブラジル滞在経験は佐藤さんのファッションやアート、生き方に大きく影響しているそう。
今でも時おり旅行に訪れているそうです。
 
 

アトリエは10坪の広さ。内装イメージを業者に伝えたそうですが、
うまく理解してもらえず、自ら内装を手がけました。
天井の絵は佐藤さんの自筆。幼いころから絵を描くのが好きだったそうです。
 
 

アトリエ前に置かれた黒板にも遊び心いっぱい。
 
 
山形県山形市で「エスパッソ・ダ・フロール」の代表を務める佐藤大成(ひろなる)さんは、7年前24歳で独立。
山形市では店舗を持たないフローリストのパイオニアです。
 
佐藤さんは今の仕事をしている理由を「この道しかなかった」と答えます。
高校卒業後アルバイトの面接に不合格が続くなか、大手花店葬儀部門のドライバーとして採用されます。
当然、花には興味がなく配達がない時にはサッカーボールを蹴って時間を潰していたとか。
ある時、一緒に働いていたスタッフが佐藤さんに花を作らせようと仏花の制作を教えてくれたそうです。
すると素人とは思えない手際の良さで作り上げたため、即、配達兼制作スタッフに。
それ以降、どんどん花や植物の魅力にはまり技術もメキメキ向上し、大きな作品を手がけるようになりました。
 
順調に仕事をこなす日々が続き、3年経ったころに独立をしようと決めたそうですが、
周囲からは「花店は儲からないよ」と言われました。
それが「よし!やってやろう!」と佐藤さんの反骨心を刺激。
実家の6畳仏間を改造しアトリエに。
 
 

アトリエの前にはビニールハウスがあり、200種以上の植物を育てています。
ブラジルで過ごしたときに癒しの存在だった熱帯の植物が中心。
冬は寒い山形での生育状態をじっくり見極めてから販売したいと、まだほとんど販売はしていないそう。
 
 

今年の1月にアトリエを移転。水田が広がる住宅地に一軒家を建て、住居兼アトリエにしました。
2本の大きなヒマラヤスギがこの土地を選ぶ決め手に。
 
 
実は佐藤さんは15歳に単身でブラジルに渡り、サッカー留学をしたというキャリアの持ち主。
「中学生のころから、山形や日本が合わない!と思って、
母親に頼み込んで高校進学費用を1年のブラジル留学に費やしてもらった」といいます。
若いころから人並み外れたバイタリティーと自立心の持ち主なのです。
 
 





現在の売上比率はウェディングが6割を占めています。ホテルのウェディングフェアの装飾。
迫力たっぷりのボリューム感。このときは装花だけでなく、
参加したお客様に向けて佐藤さんがトークショーも行いました。
 
 
現在は店舗装飾やウェディング、パーソナルギフト、植物プロデュースなどが活動の中心。
独立当初は個人だからと買い叩かれることもありましたが、
持ち前のハングリーさでオーダー価格以上のものを届け、相手の期待をよい意味で裏切るようにしたそう。
作品を見ればわかってもらえる、そう自分を信じていたからです。
ウェディングの仕事も、友人に頼まれて制作した装飾がホテルの上層部の目に留まり、
現在はプレミアムプランの担当として契約。
「自分は強運なんですよ」と謙遜されていますが「目の前の人を喜ばすことが大好き」と
顧客の気持ちを第一に考えた作品は多くの人を魅了しています。
 
 

クリスマスシーズンに行われたウェディングの装飾。テーブルの前には移動できるオブジェを設置。
生花だけでなく紙、布、山で収穫した蔓や枝なども使用しています。
 
 

ウェディングでのエントランスの装飾。高さは2m近くあり、かなりの存在感。
 
 

ラテン+山形!カオスなフラワーアートオブジェ


山形市内の焼肉店のエントランスに置いているオブジェをアレンジした作品。
高さは170cm、幅は250cmの作品。
ゴールドに塗られたオブジェが牛の神様と焼肉店らしく表現。
紙で作った大きな花に上山市の生産者である山口園芸が作ったリンドウを中心に
あえてスタンダードな花を合わせました。
さまざま色と質感が混じり合うゴージャスでカオスな世界。
 
 

FLOWER & GREEN

リンドウ
ナデシコ ‘テマリソウ’
オーニソガラム・ダビウム
リアトリス
リューカデンドロン
ダリア
ドウダンツツジ
オクラレルカ
グズマニア
クラスペディア
ジンジャー
サンゴジュ
モンステラ
ヒョウタン
 
 

華やかなオレンジのダリアが作品全体のスパイスに。
作品の両サイドの絵も佐藤さんが描いたもの。独特の世界観が表現されています。
 
 

山形市内のバイクショップにむけた植物オブジェ。自動販売機との組み合わせがユニーク。
 
 

ショップからオブジェなどのオーダーも多く、
写真は毎年7月に開催される山形市のお祭り花笠に合わせて、
地元のイタリアンレストランに依頼されたもの。
生花のオブジェの横の顔出しパネルも制作。
 
 

お話をうかがったフローリスト
佐藤大成 Hironaru Satou
 
山形県山形市出身。「エスパッソ・ダ・フロール」代表。
2009年に独立し、ショップを持たない植物造形家として活動をスタート。
ウェディング、ショップディスプレー、植物プロデュースなど山形県内外で幅広い活動を行っている。
花を使ったパフォーマンスにも意欲的、地元の生産者とともに11月には東京でもパフォーマンスを行う予定。
 
EspaÇo da Flor
山形県山形市千手堂200-1
http://www.es-flor.com/
 
text/月刊フローリスト 撮影/志鎌康平  写真提供/EspaÇo da Flor
 
 

この記事のショップ

山形県山形市で「エスパッソ・ダ・フロール」の代表を務める佐藤大成(ひろなる)さんは、7年前24歳で独立。

山形市では店舗を持たないフローリストのパイオニアです。水田が広がる住宅地に一軒家を建て、住居兼アトリエに。ウェディングの装飾や、ショップからのオーダーで各種オブジェも制作しています。

営業時間 お問い合わせください
URL http://www.es-flor.com/
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