Mitsuki Ciołka 2022/12/04

《映画鑑賞花》

映画を観て湧き上がったイメージを、花束やアレンジメント、インスタレーション等として花で表現

Film.27 "嫌われ松子の一生"
英題: Memories of Matsuko
2006年 Japan

東京で大学生活を送る川尻笙が、会ったこともない伯母の松子が殺されたことを知らされるところから話がはじまる。
生前の松子の周辺にいた奇妙な人々と出会いう中で、不幸の中にいながら幸せを諦めずにもがき続けた松子の一生を辿る。

一人の女性の一生がテンポ良くもみっちりと描かれていて、色々な見方が出来る映画なのですが、
お父さんに笑って欲しかった女性の一生。
本当はずっと家に帰りたかった女性の一生。
…そう思うといつも胸がいっぱいになってしまう映画。
観てきた邦画の中で、個人的には一番泣けます。
救いのなさや妄想のミュージカル、"不幸になるほうを選んでしまいがちな主人公"というところは、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とも通ずるものを感じます。
そのくらい、救いがない。
…救いがないのですが、コメディ調で描かれている事や、松子自身の性格がポジティブなところから、あまり重くなく観られます。

この年の日本アカデミー賞でだったか、
主演の中谷美紀さんが
"松子の癖として写真を撮られる時につい変顔をしてしまうという設定があり、それに対して最初は監督に、この設定は不要なのではないかと意見したけれど、出来上がってみて、この設定はこの映画に必要だと今では思っている。あの時はごめんなさい"
というような事をおっしゃっていた記憶があるのですが、
この設定が素晴らしいです。
松子の人柄をとてもよく表していて、切なくなります。
ラストシーンでの、お父さん役の柄本明さんの笑顔も胸に来る…。

愛を求めて精一杯生きた松子の人生に、喝采を送りたいです。

I expressed "Memories of Matsuko" at this bouquet.

The story begins with Sho who is a university student in Tokyo informed that aunt Matsuko who he has not met was killed.

During meeting the strange people whom there was around Matsuko, He learned more the life of Matsuko.
She was misfortune.
However never gave up to struggling for happiness.

I feel this movie is similar to "dancer in the dark" in a story without the help very much.
However, life is still beautiful, and I want to send cheers to her.

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